廃プラスチック類のリサイクル再生時における脱塩素技術

技術開発の背景

HDPE・LDPE・PP・PS・PVC。「5大汎用樹脂」と呼ばれるこれらの樹脂の中でも、PVC(ポリ塩化ビニル)は耐水性や電気絶縁性に優れ、建築材料や農業材料など用途は多岐にわたります。
しかし、廃棄の方法は非常に困難で、単純な焼却では、有害ガスの発生や設備が塩化ビニルに含まれる「塩素」により腐食するため、サーマルリサイクル(焼却による熱回収)ができない状況です。(現在の処理方法は、主に埋め立てで、一部マテリアルリサイクルがされ ております。)
そこで、熱分解による油化(ケミカルリサイクル)での再生資源回収が期待されますが、回収再生油に塩素が残留するという課題から、再生油の品質・有用性が大きく損なわれています。
こうしたことから、『再生油中からの脱塩素技術』がPVCの再生利用のため大変求められており、当社は現在、独自の方法にて当技術の開発を行なっております。
現在開発中の『軽油中からの脱塩素技術』の内容は多種多様なので、脱塩素率等の具体的情報に 関しては個別にご相談ください。

熱分解再生資源回収装置の開発

廃プラスチックの熱分解油化技術の開発に関しては、こちらのページも参照ください。

有機塩素化合物の熱分解時における脱塩素技術 

C−Cl結合を切る技術

【例】

C-Cl結合を切る技術